地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

えりざべーと=るいーず・ヴぃじぇ・るぶらんのこきょう



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:えりざべーと=るいーず・ヴぃじぇ・るぶらんのこきょう
報告者:ダレナン

 本物語は、この物語の続きです。

 すいみんかぷせるのなかでも、ゆめをみつづけた。つかれてねむっているのにもかかわらず、どんどんとかこをおもいだしてきている。どんどこどこどこ、どんどこどこどこ。まるで、つうしょうあまぞんがわのたいがんからきこえてくる、そのおとにあわせるかのように。
 ぼくは、にほんにいたじだいにいんさつがいしゃにつとめ、いんさつぶにはいぞくされていた。ケイコさんはでざいんぶ。そうして、しゃないののみかい。ケイコさんとのであい。ほてる。びじゅつかん。きす。そのあとは、どうやらケイコさんとどうせいしているみたいだった。いつもケイコさんのちょうしょくごに、ふたりかいしゃにでむき、はなれるのがおしいくらいに、しごとおわりもふたりいっしょ、だった。そんないめーじがつぎつぎとうかんできていた。
 かみさまは、ひとつのたましいをぶんかつして、ふたつにした。そのふたつがであうことで、きょうめいする。それが、ぼくとケイコさんだったとしたら、ぼくたちのたましいは、ぜんせいからのひとつであったにちがいない。ほんとうのいみでないところのべたーはーふ、そして、それは「そうか、人は完全な姿を取り戻すために恋をする。自分探しというか、もう半分の自分をずっと探し求める。それが愛なんだ」1)ということ。それをじっかんしていた。ぼくのはんぶんがケイコさんで、ケイコさんのはんぶんがぼく、だった。
 ふたりですごすじかんはとくべつだった。それは、ひるも、よるもだ。ぼくたちは、もうはなれられない、はなれてはいけないうんめい。ケイコさんもそうかんじていた。

「ねぇ、キッペイくん。よーろっぱのどこいこうか? いたりー、ふらんす、それともすぺいん?」
「いたりーがいいかな。いや、いまふたりで、あたまにえをえがいてみようか?」
「うん」
「せーの」
「「えりざべーと=るいーず・ヴぃじぇ・るぶらん」」
「えへっ、やっぱおんなじだ」

 そうして、ぼくたちは、えりざべーと=るいーず・ヴぃじぇ・るぶらんのこきょう、ふらんすにいくけいかくをたてた」

 ふらんすにいき、えっふぇるとうのまえで、ケイコさんをふぉとした。ゆめのなかでしゃしんをうらがえすと、「フランスにて、慶子さんと」とかかれてあった。それは、すんだそら、ぴゅあだった、あのときの…。



ず ふらんすにて1)

1) https://www.pinterest.jp/pin/647181408930171755/ (閲覧2020.6.25)

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