題名:幼芽の中の夢うつつ
報告者:ダレナン
本物語は、この物語の続きです。
またもや目が覚めた。時刻は3時33分。きっちり333だった。
ということに×7から1時間と3分経過していた。まだまだREM睡眠が続きそうだった。それはこれからの本格的な悪夢を象徴しているかのような時刻だった。だって、×2で666となるんだもん。そうだ、まだ半分。これが6時66分だったら大変なことになっていた。6時66分…? そんな時刻あったっけ。
666のいわれはこうだ。「ヨハネの黙示録によると、この世の終末の間際に海から「角が10本、頭が7本」の獣が上ってきて、この世界を42ヶ月もの間支配します。 そしてその獣が人々に刻む数字が「666」なのです。」1)。「666」なのDeath。
幼芽の中の夢うつつ。わたしはいつも以上にREM睡眠が長いことに、次第に気づき始めた。こんなのおかしい。なぜ何だろうか。
「にゃーおん」
傍で寝ているBy This Riverで拾い上げたRIDDLE(なぞかけ)な子ネコが鳴いていた。その子ネコのせいなのか、どうも僕は、REM睡眠虫のというよりも、限りなく幻覚・妄想に近い夢を見ている。ミディアムボブのヘヤーモデルのあなた(図)が、僕にはどうしてもただのヘヤーモデルには見えない。そして彼女の瞳に、彼女の唇に、心奪われるように心拍数は上昇し、神経がコネクトされているスマホのバッテリーが著しい現象で、脈を打ち始めた。
著しい現象。
それが最初なんのことか分からなかった。減少かと思えた。しかし、スマホとコネクトしていると次第にそのことがよく理解できた。僕の指はスマホの内部に取り込まれようとしている。指から、手首、そして肘とどんどんとスマホ内部に取り込まれ、肩から頭、そして体全体から足へと僕はスマホと一体化しようとしていた。
図 ヘヤーモデルのあなた2)
脈を打つ理由も分かった。それは心臓ではなかった。Qualcomm® Snapdragon 765G 2.4 GHz + 2.2 GHz + 1.8 GHz、64 ビット オクタコア Adreno 620のクロックと僕の心臓が同期していた。まばたきをすると、FHD+(1080 x 2340)フレキシブル OLED、432 ppiの内側から、ディスプレイの内側から、僕がさっきまで寝ていた布団がそこに見えた。その横に子ネコも見えた。
「にゃおーん」
1) https://reki.hatenablog.com/entry/2015/03/05/なぜ「666」は不吉な数字なのか (閲覧2021.3.3)
2) https://www.pinterest.jp/pin/737745982708018468/ (閲覧2021.3.3)
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