地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

ハートビート・プレーン



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

広告


pocket LINE




題名:ハートビート・プレーン
報告者:ダレナン

 本物語は、この物語の続きです。

 ”なぞかけ”が変化(へんげ)していたその方は、まさしくAngelina Danilovaさんだった。陽性はこまるけど、妖精は限りなく素敵だった。
「おっ、なかなかじじねただにゃん。でも、くうこうをおりて、にしゅうかんたいきはつらいにゃん。だから、そこはじかんをまきもどす…にゃんか?」
「分かった」
 そのPixel化された脳内での”なぞかけ”の仕業だろう、脳内電流のON-OFF操作によって具現化されたそのPixel画像Angelinaさまは、僕の網膜を限りなく揺り動かし、REM睡眠の夢中な世界へといざなってくれていた。飛行機は揺れることもなく、順調に巡行しているにもかかわらず、夢中な僕のハートビート・プレーンは、墜落しそうなくらいにときめきで乱気流していた。
「ファンなんだ。この人の」
「よくしってるにゃん。そんなこと。そこらじゅうで、いんようしてる…。ここも、ここでも」
「雲の上の存在なんだけれども」
「そうだにゃん。いま、ちみもひこうきで、くものうえのそんざいだにゃん」
「当たってる」
「そのとーり、にゃんだな…」
「タイミングばっちりだったね」
「そうだにゃん」

パチン…。

 その時、鼻ちょうちんが割れ、僕は目を覚ました。
 (今の夢は何だったんだろうか…)
 飛行機は僕の夢の空のように、順調に雲上をかけていた。飛行機の翼が見え、そこからはジェットが見えた。
 でも、”なぞかけ”が夢の中にジェットのように現れた。かつてどこかで一緒に時間を過ごした気がするあの”なぞかけ”だった。そういえば、彼あるいは彼女は自分のことを”りどる”と呼んでたっけ。(”りどる”…か)
 スマホを手に取り、電源を入れた。もちろんNo SignalでNo Serviceだったが、そこのホームにはあの黒メガネをまさにあわててかけようとする子ネコ、りっ、 ”りどる”…?僕は画面を二度見した (?図)。



?図 …1)

1) https://www.instagram.com/p/CAgBuqYAYiq/ (閲覧2021.5.14)

From ここから。© 2015 This is 地底たる謎の研究室 version。