題名:わびさびの世界
報告者:ダレナン
本物語は、この物語の続きです。
そうして僕はいくつかの試練を乗り越え、精神的な自由を与えられ、ディスカバリーチャンネルの「全裸サバイバル」のほぼ全てを見終えた。
たぶん全てだ。楽しかったのにXLを覗いてOne ManアンドOne Womanのものを見終えたのだろうと思う。リストや検索しても誰もが知っている顔ぶれになった。
再度見たい。でも、今は、彼らの全ての動向を覚えていて、その展開がはっきりと頭の中に明記されている。今更みてもはじめの感動はないだろう。
ただ、ここで全てを見終えただろう段階で、大きな結論を得た。それはこのシリーズを見ている人ならば誰もが知っていることでもあろうか。
まずパートナーと関係のよいサバイバルは、見ていてふたりとも応援したくなる。なんてふたりともどもに、”協力して”、”尊重して”、お互いに生きることを頑張っているのだろうか、と応援したくなる。端的にいえば、これはこのサバイバルの世界におけるふたりの世界は、人間世界の最小限の構成(結束バンド)を示し、その使命は社会を生き残ることでもある。現実に置き換えれば、つまりは、夫である僕と妻である美幸との関係をも露呈しているかのようだった。
「社会において、苦境があれば、お互いに協力や尊重なしには、見ていて楽しくない。というか、当事者であれば結構大きな問題につながる。すなわち、これ結構、現実と重ねるところがあり、互いの関係が良好でない時は、見ていてまさにこれは辛い」
ということにつながった。
これとこれはめっちゃいい関係のサバイバルです。見ていて心が和みました。
これとこれはきつい。見ていてなにか嫌な現実を思い知らされるようです。
「はー、でも、いずれにせよ、ごたくを並べたとしても、全て見終わってしまったことは間違いないだろう…、なんだか…」
どういう関係であれ、全てを見終わっただろう今、僕は無性にわびしさびし、といった”さ”が募っていた。
わびさびの世界だった。
結局、裸というのは、お互いになんにも、社会的にも、生物的にも、まさに裸であり、そこから生まれる関係は、裸から気づき築いた本物の関係なんだろう、ということをわびさびに思い知らされる。
ただ、皆々様には、「吹替なので、見やすいですよ」と告知したい。見たほうがいいです。
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