題名:素敵なストーリー
報告者:ダレナン
本物語は、この物語の続きです。
妻の舞衣子は、僕の島旅行の、島でゆっくりとの提案にとても喜んでいた。
その日、僕が仕事に行っている間、彼女はいろいろな旅行会社の島のツアーを調べていたようだった。中でも、「秘密のアイランド。無人の孤島で過ごす一家族限定のサバイバルな2泊3日」という企画に魅かれていた。仕事から帰ったとたん、妻はそのイベントについて多くの事を語った。
ただ、僕もそのツアーに魅かれたものの娘のちなみはまだ7歳だ。やはりこれに参加するには無理があるかもしれない。二人ともそう感じていた。
舞衣子:「ちなみは叔父叔母に預けて、2人だけなら、2泊3日だけなら、いいかも…」
妻はそう提案した。二人とも娘と離れ離れになるのはつらい想いがあったが、ちなみも来年は小学生。もう分別もかなりついている。そこで、僕と舞衣子はあえてちなみにそのことを相談した。
彼女はきょとんとしていたが、「おとおさんとおかあさんがよろこぶならそれでいいよ」と答えた。僕たちはちなみに謝りつつ、新たな旅路に心がウキウキしていた。
そしてその晩、ちなみが寝た後に、舞衣子は旅行会社のサイトで二人の人数でその企画に予約した。
それから僕たちは毎晩のようにちなみが寝静まってから、二人の孤島、二人のサバイバルでいろいろな動画を見続けた。二人ともお気に入りは「青い珊瑚礁 Ce」だったが、Youtubeで見る「【60日サバイバル】ザ・無人島生活 | 火おこし」でサバイバルの大変さを実感した。
どう見ても「青い珊瑚礁 Ce」の火が容易くできるのは今は納得できない。水が煮沸させないとダメなんでは。食料も容易く手に入れられている。どうも納得できない。
さらには、まっぱの男女のサバイバルは、かなり困難…。それが十分に理解できた。
舞衣子:「でもさ、できるだけハードルがあった方が、興奮しない…。えっ、「青い珊瑚礁 Ce」でち〇こ見えてる…」
その時の舞衣子の微笑みは、かつてない彼女の別の一面を見た気がした。
(舞衣子にも意外なところがあるんだな…)
そう思えた。
舞衣子:「でも、これ(青い珊瑚礁 Ce)って素敵なストーリーね」
ちょうどその時、「青い珊瑚礁 Ce」でベイべーが産まれた。
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