創作の頂点と限界、およびその背景論



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題名:創作の頂点と限界、およびその背景論
報告者:ナンカイン

 人は肉体的な退廃と同時に、精神の退廃も訪れる。精神をつかさどる脳内のネットワークは生涯を通して発達はするものの、脳細胞の死滅は20歳をめどに減少し1)、この頃からネットワークの繋がりと細胞の数にトレードオフが起こり始める。その現象から、ある年齢を境に脳の働きに変化が起き、歳月とともに実践の経験値は上がれども、新奇の創造性は下がることが少なくはない。それが特に顕著に表れるのが、創造性を要する芸術関連に多い。感性を研ぎ澄ませて豊かな創造性を発揮できるには、ある年齢でその頂点があり、その後の年齢では限界を感じられる方も少なくはないであろう。中には、例外の人もいるかもしれない。しかしながら、それは年齢に伴う経験値がうまく補っているだけであり、多かれ少なかれ生物学的には人も動物である以上、脳細胞が死滅する条件は誰ひとりとして大きな違いはない。自己の経験と推論から、ネットワークの繋がりと細胞の数のトレードオフに関して模式的に示すと、図のようになっているだろうと感じられる。やはり20歳後からをめどに、ネットワークの繋がりと脳細胞の数に交点があったように感じられる。
 芸術関連と言えば、音楽と絵画がその筆頭に挙げられるであろう。どちらも古からあり、そこでは創造性が常に求められる。他者との類似、または模倣に近い方法による音楽や絵画は、年月を経ても可能であるが、新奇の創造性は歳月とともに困難性が増している。それは別に当方が音楽家である、または画家である、という立場でなくてもである。
 過去の偉大な音楽家や画家の代表作を調べると、その作品は図の交点に相当する位置で完成したことが少なくはないはずである。そのため、そこには人の創作の頂点と限界が存在している可能性がある。

fig

図 ネットワークの繋がりと細胞の数のトレードオフ

 一方、創作にはそれを創作できる環境がなくてはならない。例えば、どのような偉大な音楽家であっても、楽器が全くない環境では創造性を発揮することはできない。近年は、声のみでメロディやリズム等を奏でるHuman Beatboxにも注目が集まっているが2)、それとて発声という楽器が機能しなければ、不可能であるに違いない。あるいは、画家であれば筆を持つことができなければ、または、肉体的に筆が持てなくても、筆を操作するテクノロジーがなければ、創造性を表出することは、まったく不可能に近いはずである。このことから、創造性を発揮するには、年齢相応のその時期を逃さず、適切な環境を与えることが必要とされる。

1) http://blog.goo.ne.jp/senses1123/e/5964e40c3b574da8113ae7e1ebe99cb6 (閲覧2015.11.27)
2) https://www.youtube.com/watch?v=0STdtX5vcsY (閲覧2015.11.27)

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