地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

同期が、動機となって、動悸させられている。

題名:同期が、動機となって、動悸させられている。報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 僕の心臓は天の貢ぎによりエナイさんに取り込まれ、僕の魂は果てしなく祖父と同期していた。僕にはもはや心臓はない。ということは魂もない。でも、祖父…

天の貢ぎ

題名:天の貢ぎ報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 メガミ・エナイさんの呪術は続き、僕は過去とのつながりを帯びつつ、著しい過去との同期を感じられた。それは僕の魂であるその心臓をそのままぎゅっと握られ、もみほぐされているかのようで…

過去とのつながりを帯び

題名:過去とのつながりを帯び報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 気を失った僕は、その後、奥の部屋の布団の中に寝かされた。メガミ・エナイさんは僕の額に手をかざし、呪術を施した。何度も繰り返してA Love Supremeと唱えた。そして今、瞑…

瞑想に走っている

題名:瞑想に走っている報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 くらくらしつつ、それは、食べ過ぎなのか、飲み過ぎなのか。その効果でもって僕は、スマホ外部のわたしの思考からも様々な影響が与えられていた。やっぱ、お寿司にはワサビはかかせ…

くらくらしつつ

題名:くらくらしつつ報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 目上榎井。それが彼女の名前だった。僕は愛Cloudでシェアされたその名の漢字が浮かび上がっているディスプレイをじっと見つめていた。その時、目上榎井さんは僕のところに花と鼻をくん…

愛Cloudでシェアされ

題名:愛Cloudでシェアされ報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 りどるとコンデンサー街を歩いていると、ピカピカとそこらかしこにLEDが輝き、怪しい看板も多く立ち並んでいる店が見えた。その看板は、「にゃんにゃん・ぺろぺろして」とか、「…

赤いぺろぺろ飴ちゃん

題名:赤いぺろぺろ飴ちゃん報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 金庫の中にあった手紙を読みつつ、祖父と交信しながら、わたしは決意を新たにしていた。 ちょうどその頃、スマホ内部では自動でのソフト更新が行われていた。ただ、最近はソフト…

祖父と交信

題名:祖父と交信報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。… ワルシャワで開催された第3回のショパン国際ピアノコンクールの時のことを覚えていますか。もちろん覚えていますよね。僕がトミヨさんに告白した後に、僕とトミヨさんの初めての正式な交…

53-18-46

題名:53-18-46報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 課金。それは金を課すこと。すなわち、貸すではなく、課すのだ。だから、二度と戻ってはこない。そんな金だった。(はてにゃん?)おりしも、金のことで思い出した。そうだ、金のこと、略し…

はてにゃん?

題名:はてにゃん?報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 わたしはスマホをじっと見つめていた。操作すると、「イコライザー2」がおすすめとしてタイミングよく現れた。「よし、ボタンを押そう」としたその時、再びプレーヤーが動きだした。スマ…