地底たる謎の研究室

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Joe HendersonのリードアルバムPage Oneのジャケットデザインの解析


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題名:Joe HendersonのリードアルバムPage Oneのジャケットデザインの解析
報告者:ゴンベ

 優れたレコードレーベルはその音楽性だけでなく、アルバムのジャケットデザインも秀逸なことが多い。近年では、音楽自体がMP3というファイル媒体で販売され、ジャケットデザインについてはかつてほど重きはなくなった感がある。しかしながら、それでも音楽を聴く前に、Web上でのジャケットデザインを見てから音楽を聴いてみようと思う方も少なくないであろう。
 たぶんに、ある年代以上の人であれば、ジャケ買いという衝動にかられたこともしばしばあったに違いない。筆者もアルバムのジャケットデザインの良さにレコードやCDを買いまくったこともあった。しかしながら、ジャケ買いは当たり外れも多く、当たったときはラッキーであるが、外れた時は棚の奥にしまってしまい、再び日の目をみることが少ないレコードやCDとなり得やすいのも事実であった。今のMP3販売は、ジャケットに惹かれた音楽については視聴ができるため、そのようなジャケ買いによるがっかり感はほとんどないものの、購入後、思ったよりも聴かない音楽であると、購入した事実も薄れやすい。それは、なにぶん年齢に伴う記憶だけではないであろう(と思いたい)。MP3という媒体が持つ宿命に違いない(と思いたい)。
 ここで優れたジャケットデザインのあるレーベルは数多くあるが、ここではその最たるレーベルであるBlue Noteに焦点を当てたい。さらに、Blue Noteでも4000番の4140番のJoe HendersonのリードアルバムであるPage Oneに焦点を当てたい。これを選択した理由は、筆者が4000番台に偏愛していること、Joe HendersonのPage Oneの音楽性とそれを象徴するジャケットデザインに惚れこんでいること、である。その他の4000番台もいずれもが秀逸なデザインであるが1)、その他の解析は今後の課題としたい。
 Blue Noteのジャケットデザインはその多くがReid Milesによるものである。Joe HendersonのPage Oneのアルバムジャケットを図(上)に示す。このジャケットデザインもReid Milesによる。なお、写真はFrancis Wolffによる。デザイン・写真ともにReid Milesだけによるアルバムも4000番台にはあるが、いずれにせよReid Milesが最終的なジャケットデザインのコンセプトを担っていたことは間違いない。このJoe HendersonのPage Oneのジャケットに黄金分割、らせん分割、黄金三角、調和分割、三分割、< を含めたのが、図(下)




図 Joe HendersonのPage Oneのジャケットデザイン1)とその解析

となる。これをみるとよく分かるが、文字がらせん分割、黄金分割内に綺麗に収まり、黄金分割の収束部にJoe Hendersonが位置し、Joe Hendersonの身体の傾きは黄金三角の傾きに一致する。さらに < にて壁と道路の交点が導かれ、写真を生かしたとても見事なデザインとなっていることが分かる。この辺は、さすがにReid Milesの卓越したセンスに基づくのであろう。

1) http://www.birkajazz.com/archive/blueNote4000.htm (閲覧2017.6.9)

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