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発展途上国へのイメージは、もはやかつての神話でしかない。


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題名:発展途上国へのイメージは、もはやかつての神話でしかない。
報告者:エゲンスキー

 現在、日本の人口はどんどんと減少し、それと同時に労働人口の減少も伴って、生産する能力においてもかつてのMade in Japanと誇れる状況が次第に失われつつある。今や世界で最も勢いのある国と言えば、中国やインドがそれにあたるであろう。アメリカの企業においてもインド出身と思しきCEOの方が多く散見されるようになり、生産ではMade in Chinaが圧倒的である。中国やインドのどちらにも共通することは、人口が他の国よりも多く、それに伴ってやはり労働人口が潜在的に多いことになろうか。
 一方、かつては発展途上国として位置づけられていた国も、その多くが健康性や労働性を増し、今や先進国か、発展国か、という考えも改める必要性に迫られている。残念ながら今年の2月で亡くなったものの、医師・公衆衛生学者で、カロリンスカ研究所の国際保健学の教授で、公共統計の利用・理解を高める目的として設立したギャップマインダー財団のディレクターを務めていたハンス・ロスリング博士1)は、TEDにて世界における発展途上国の神話を打ち崩す内容の見事なプレゼンテーションをしている2)。そこでは、博士自身による動的でインタラクティブで楽しめる統計ソフトウェアを駆使し、世界レベルでの健康性と労働性の推移を説明する。それによると、健康性はかつての発展途上国として括られていた短命で大家族なイメージであった第三世界が今やよい方向に進むとともに、それに応じて労働性アップする形で大きな変化が起きていることを説明している。見方を変えると、健康でかつ労働力のある国(人口が多い)が、力を増しているとも言える。
 その力が増していると見做せる推移は、現在、ギャップマインダー財団によるギャップマインダー3)により確認できる。例えば、生存率とGDPの国別の推移を1800年から始まり、2015年までのデータとして、動的でインタラクティブな環境により、



図 2015年における各国の生存率とGDP3)

確認することができる4)。図は2015年での推移となるが、この図からも明らかなように、右肩上がりで、かつて第三世界とされた国ももはや生存率が高く、GDPも上がり、かつて先進国とされた西欧世界と比較しても、同じ位置へと推移している。世界的に見れば、これは素晴らしいことである。しかしながら、現在の日本はこれとは対照的に、人口の減少から、今後のますますの労働人口の減少が免れず、国の政策でもそれは抑えきれないほどまでとなり、やがて世界において日本は衰退途下国とも成りえる可能性も浮き彫りにしている。

1) https://ja.wikipedia.org/wiki/ハンス・ロスリング (閲覧2017.7.13)
2) https://www.ted.com/talks/hans_rosling_shows_the_best_stats_you_ve_ever_seen?language=ja (閲覧2017.7.13)
3) http://www.gapminder.org/ (閲覧2017.7.13)
4) http://www.gapminder.org/tools/#_locale_id=en;&state_time_value=1800;;&chart-type=bubbles (閲覧2017.7.13)

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