題名:その出逢いは、運命的な血筋ゆえ
報告者:ダレナン
本物語は、この物語の続きです。
記憶を失った当時。その所在のなさを埋めるかのように、いつも俺の眼光は鋭く光っていた(この物語)。俺自身でも分からないくらいに何かに憑かれ、導かれ、やがてなる我がGaeele家の血筋にすべての意識が乗っ取られるかのように、怯えつつも、俺はそれから逃れるべくロンドンの街中を徘徊していた。そう、獲物、いや頭の中の空白を埋めるがごとく、何かを探し求めていたのだ。振り返れば、いくつものパブを渡り歩きながら、俺は、俺自身の居場所を探していたのかもしれない。その当時、最も頻繁に通っていたパブ、Waxy O'Connor's1)でガールをふいに見かけた時、俺の頭の中の空白を埋めるのは、彼女だ、そう思えた。
東洋的なその新しい素材(雰囲気)に、俺の胸に、ぞくぞく(ときめき)登場し(図)、まさに100点。俺のこころは、彼女の素材(雰囲気)に圧倒され、こころに占めないその割合は、すでに99%OFFの状態。すなわち、彼女へのONが99%だったとも言えようか。これこそ、運命だったのだ。我がGaeele家の血筋、いずれ俺は執事となる宿命には決してあがらえないも、この、当時の、この頭の中の空白を埋めるのは、彼女しかいない、と血走った。
パブで声をかけ、その当時、俺自らのその奥に潜む能力が計り知れない強い眼力を放ち、彼女を誘った(この物語)。ほどなくしてお互いに強烈なつながりを感じ、その夜を共に過ごした。彼女の名前は、確か、Pixtalia Yoko Merame。妙に不思議な名前だった。東洋的な素材(雰囲気)なのに、どこから来たのか分からないそのネーミングは、今となっては本名なのか、それとも違うのかは分からない。でも、彼女の瞳に、嘘はなかったはず。我がGaeele家とは異なる、しかし、血筋として、Merame家の名を耳にしたことがある、そんな幼き記憶も、彼女と会話するたびに鮮明になっていった。
「Miss Pixtalia. I love you」
「Me too. I love you」
図 ぞくぞく登場2)
そうして、その夜は俺自身の意識が混濁するぐらいに、甘い匂いに誘われ、自然と彼女の首筋を噛みついた。その時の恍惚感(広告感)はこの上なく、極上であった。宇宙船(DFO)乗っている今、俺はグレイらに伝えたい。彼女とは遊びではない。ましてや「オモチャ」でもない。その出逢いは、運命的な血筋ゆえだったのだ。
1) https://www.waxyoconnors.co.uk/ (閲覧2019.12.5)
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