題名:Bass boosted, SlowedなChill -魔術的なセレマ-
報告者:ダレナン
本物語は、この物語の続きです。
病院のベッドで横になっていると、再び猛烈に眠気が襲ってきた。確かに、おやっさんの言う通りで、日本での慣れない生活に疲れているのかもしれない、そう思えた。静かに目を閉じながら、ØfdreamのThelemaに浸った。
Thelema (セレマ):Bass boosted, SlowedなChillであるそのセレマは、「汝の意志することを行え」1)となす。特に、魔術的なセレマにおいては、「自分が誰なのか、自分が何なのか、自分がなぜ存在しているのか…ということを魔術師は自分で探り出し、疑いようのない確信を得なければならない。そうして突き進むべき適切な進路を意識したら、次はそれをやり遂げるために必要な諸条件を理解することである。その後、自分の中から成功にとって邪魔になる要素をすべて取り除き、自分の中にある、前述の諸条件を制するために特に必要な部分を成長させなければならない」1)。
冥界の医師:「オメエ 「低血圧で失神」。ソンナワケ ネーダロ。オメエニハ モット チガ チガ ヒツヨウナノダ。モット モットダ Eiigo Gaeele」
「はっ」
またも悪夢を見ていた。最近、なんだか変な、妙な意識がフラッシュバックしている。なぜなんだ。顔を洗うために、洗面台に立つと、ぼんやりと僕とは違う人物が鏡に映った(図)。
図 鏡に映った1)
(これが、僕なのか…、本来の僕なのか…)
(自分が誰なのか、自分が何なのか、自分がなぜ存在しているのか….)
病院の廊下で看護師さんがドタバタと慌てている。耳をすますと、僕の隣の病棟の若い女性がなくなったようだった。
ナース:「ドクター、このクランケの首筋に噛まれた跡があります。これは何なのでしょうか…」
ドクター:「明日、退院のクランケだったのに。一体、これは、何者の仕業だ…」
1) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%83%9E (閲覧2019.12.28)
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