題名:恋のふぉらんちゃいず化
報告者:ダレナン
本物語は、この物語の続きです。
「タンちゃんさー。前々から思っているんだけど、おやっさんの猫ラーメンって世界規模にならないかなぁー。こんだけ美味しいと、きっとそうなるって思うんだけど…」
ある朝、仕込みの時にタンちゃんに聞いてみた。
「もちろん、そう思うよ。でもさ、以前言ってたじゃん。味がブレるとダメだって(この物語)。だから、数量を限定しているんじゃない。まっ、その気持ちも分かるけど、いずれ私は、日中の橋渡し的に、この猫ラーメンで学んだことを、爸爸(bàba:中国語で父さんのこと)のレストランを継いでから、がっつり活かそうと思っているの。そうすれば、世界規模になるかもよ」
「へぇー、すごいなータンちゃんって」
そうして、密かに僕は僕で計画していた。猫ラーメンのふぉらんちゃいず化だ。ふぉらんちゃいずっていったい何、のレベルでも、その計画はイケテルはずだ。そう思い込んでいた。
(よーし、タンちゃんに負けねーぞ)
おやっさん:「ガエールくん。そろそろ店開けるでな。のれんだしてーな」
「はい、おやっさん」
のれんを出した時、列にまったく知らない、いやよく知っている、そう思える女性(図)が並んでいた。
(知っているけど…、思い出せない。いや、知らない人だろう)
そう信じ込んだ。なぜだか、頭の奥がガンガンとして、触れてはいけない記憶の扉をたたいているかのようであった。これが俗にいう思い出せない恋のふぉらんちゃいず化なのだろうか? ふぉらんちゃいずって何。
「風邪ひいたのかなー」
図 思い出せない1)
1) https://www.instagram.com/p/Br69B9Ug6Cp/ (閲覧2020.1.4)
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