地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

さえていないだじゃれ



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:さえていないだじゃれ
報告者:ダレナン

 本物語は、この物語の続きです。

 どうきのアキラはなにかをしっているみたいだった。きいてみても、「まっ、きにすんなや」というばかりでおしえてはくれなかった。ゲイコさん(ず)ならしっている。でも、ケイコさんってなにもんだろうか? ぼくのくるまにどうじょうしていたひとなのか? でも、ぼくはかくじつにひとりでかいだしにいったきおくがのこっている。もしかして、さえていないだじゃれは、じこのこういしょうなのだろうか…。



ず ゲイコさん1)

 たいいんのとき、「竜」せんせいには、しばらくはつういんしてくださいといわれていた。きょうがそのつういんび。しんさつしつにはいり、「竜」せんせいは、ぼくにたいして、たいちょうはどうですか、しごとはじゅんちょうですか、なにかおもいだしましたか、ときてくる。も、とくべつにかわっているところはない。すくなくともじこのとき、ぼくひとりだったというにんしきは、いまもかわっていない。そうきおくしている。だから、いくらおもいだしたか…ととわれても、おぼえていません、とこたえるしかなかった。

 たださいきん、ねむるとねむりはじめによく(いいよねー…いったりー)というこえがみみもとできこえてくることがある。それがゲイコさん(ず)のこえ? それともげんちょうなのだろうか。これもじこのこういしょうの…。
 うとうとしていると、へやのとびらががらっとあいた。そこにちちがたっていた。「おい、桔平。すまんけど、いまから酒かってきてくれるか。酒や」。じこがあったせいなのか、いぜんよりもちちのくちょうはじゃっかんやわらかかった。が、かいだしにでかけさせられるのは、あいかわらずかわっていない。ただ、ここで、ちちにさからえばちいさいころのときとおんなじで、またなぐられる。いまでもそれがこわい。だから、うとうとしていたものの「わかったよ」とつげて、くるまにむかった。
 さいわいなことにくるまは、あいてがたのばいしょうによってあたらしいくるまがていきょうされた。まえのくるまはきにいっていたものの、きくところによるとはいしゃになったとのことだった。
 ぶるるん…、えんじんをかけあくせるをふんだ…。

(いいよねー…いったりー)、いたりあのことだろうか…? (いいよねー…いったりー)、だれじゃろうか?

1) https://www.pinterest.jp/pin/497858933803221689/ (閲覧2020.6.29)

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