地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

にゃまえは、りどる



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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pocket LINE

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題名:にゃまえは、りどる
報告者:ダレナン

 本物語は、この物語の続きです。

 スマホ内部に取り込まれ、僕はそこであえいでいた。でも、なんだか心地よくもあった。それはきっとすでに「スマホ脳」だからだろう。
 そう、僕はすでに侵されている。交信で昂進されているのだ。幼芽の中の夢うつつでもって、5G通信。
「人間に本質的に大事なのは、愛と食だ。愛で心を満たし、食で体を満たす。それをいかにして獲得するか、いかにして安心に安全にそれを得るか。
それが情報だ。
だから、情報を得ると、さもそれらが満たされたように感じる。
しかし、違う。本質的には違う。
得られるものと得られないものの区別が必要なのだ。
情報に付随するのは、それが得られるか得られないかではなく、ただの情報だ。
それを駆使して、得るのが知恵だ。
知恵を生かすのが知識だ。
スマホに知恵はあるか。
スマホの中に知恵はあるか」
 その声の方を振り向いた。スマホに取り込まれた僕の目の前にアンドロイドのNEXUSが立っていた。それは一見すると人型であったが、次第にネコ型へと変化(へんげ)した。まるでドラえもんだった。ブレードランナー meets ドラえもん。でも、そのドラえもんの特徴は、藤子・F・不二雄大先生のものではなく、やせ細って、まるでBy This Riverで拾い上げたRIDDLE(なぞかけ)な子ネコだった。
「にゃおーん。ぼくのにゃまえは、りどるというにゃん」
「じゃぁ、ちゃんと、かいせつするにゃん。ちみに、かいせつするにゃん。これみてにゃん」
 そうして、彼あるいは彼女は一枚の図1を取り出した。
「これは、がぞうだにゃん。つぎに、これみてにゃん」
 彼あるいは彼女は、さらに一枚の図2を取り出した。



図1 一枚の図11)



図2 一枚の図21)のトリミング

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