地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

マウスのコネクタについては、



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

広告


pocket LINE




題名:マウスのコネクタについては、
報告者:ダレナン

 本物語は、この物語の続きです。

 モーターがゆるりと始動した。車体がブルっている。だが、しばらく待っていても、一向に車体は浮上しなかった。りどると乗った最新式であろうタイプの電流スピナーでは、確かディスプレイをオンにし、コントロールレバーを握って一定の方向に動かして上昇していたような…。
 (あの時は、上に持ち上げたのだろうか…)
 そこで、コントロールレバーを上に持ち上げようとしたが、どうやらこのコントロールレバーは上には持ち上がらない仕様となっている。
 (左右前後に動かしてみるか…)
 前後左右に動かしても一向に上昇しなかった。
 (どうするんだろうか….)
 説明書を読んでみると、{浮上する際には、”上昇”ボタンを押してください。}とある。
 (”上昇”ボタン…?)
 説明書からディスプレイに目を移すと、ディスプレイ横のランプが光っていた。そのランプには、”上昇”と点滅している。
 (これだな)
 そこで、そのボタンを押すと、車体はガタガタとうなり、やんわりと上昇し始めた。やはり最新式と浮上からすでに操作方法が違うようだった。しかも、浮かんでから車体の水平が、若干フロントヘビーになっていたことが気になって仕方がない。シートからお尻が前のめりになり、少しずり落ちそうになった。そこで、コントロールレバーを後ろに起こし、車体の水平を直そうとすると、今度はフロントヘビーどころか、上昇している車体が後進し始めた。
 (コントロールレバーはどうやら左右前後への動きしか反応しないみたいだな。ということは、この車体のフロントヘビーはこれまた仕様か…?)
 車体も浮上している時、相変わらずブルっていた。
 ある程度の位置まで浮上するとストップし、ディスプレイに現在地が自動に表示された。その表示もPixelがカクカクとして荒く、車体と同じく2、3世代前のディスプレイのようだった。ディスプレイにタッチし、現在地との距離や到着までの時間を調べようとしたが、どうやらタッチパネルではない。そこで、再び説明書を確認すると、{画面操作はマウスを使用してください。}と書かれてある。そこで、ディスプレイ周りをくまなく探すと、PS/2コネクタがあった。ついでにマウスも発見できた。でも、そのマウスのコネクタについては、なぜかUSBコネクタだった。 



図 PS/2コネクタ1)

 (PS/2コネクタ…と…USBコネクタ、合わねー)

1) https://ja.wikipedia.org/wiki/PS/2コネクタ (閲覧2021.6.18)

From ここから。© 2015 This is 地底たる謎の研究室 version。