地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

今日のお題は、「手首から香ばしい匂いがした」



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:今日のお題は、「手首から香ばしい匂いがした」
報告者:ダレナン

(前回の続き)
 映画「囚われた国家」を再生したら、意外と見ていなかった。ほんとの出だしのみなんとなく覚えがあったような気がするので、すぐに停止して見ていなかったのだろう。VODになってから、こういうのが増えて困る(笑)。SNSと同じでつかみがいまいちだったら、そっと閉じちゃうわるい癖がVODにもついたのだ。
 で、囚われるは捕らわれるの字もあるので、あえて囚われるにしたことが判明する。原題はCaptive Stateだが、ここはやっぱりCaptiveなんだろう。エイリアンは閉鎖区域にいることになっているが、それが実際の”統治者”という設定だ。なかなか秀逸な設定だ。時折姿を現すも、いつもは地下空間にいるらしい。実に玄人好みの映画だった。だから、きっと、興行収入はよくないだろう。ただし、密かに愛される作品だ。これは。
 なので、たぶんそうだろうと調べてみるとWikiにはそれを示唆することが、こう書かれてあった。

「本作に対する批評家の評価は平凡なものに留まっている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには37件のレビューがあり、批評家支持率は49%、平均点は10点満点で5.45点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『囚われた国家』は観客を虜にすることはないかもしれない。しかし、同作の政治的な含意は挑戦的なものであり、エイリアンによる侵略を描いたアクション映画としては面白いものを提供している。」となっている[25]」(1)

 面白いものを提供している。作りもしない・できない、そんな批評家からの上から目線(笑)。
 でも、結構、ここのエイリアンの扱いって現実的世界では全貌が見えない”統治者”ってなとこがミソだった。監督のルパート・ワイアットちゃんも現実的に世界をこう感じているのかもしれない。搾取するものと搾取されるもの。支配するものと支配されるもの。そして、雇うものと雇われるものだ。
 ここでいったん腕時計を外してみた。少なくともこの時間は時には統治されてはいない。ただし、腕時計を外した手首の匂いをかぐと、これまた香しい匂いがした。今日のお題は、「手首から香ばしい匂いがした」にしよう。
 52歳。加齢臭に統治されている(笑)。
 そうしてさっきご飯食べたのにすでにお腹がすいてきた。
 52歳。食欲に統治されている(笑)。
 そうして世界は権力という目に見えないものに支配されている。その支配に支配されると、ハラスメントが横行する。時に被害者は泣き寝入りをする。そして批評家は平気な顔してこういうのだ。

「いじめられるほうもわるい」



(1) https://ja.wikipedia.org/wiki/囚われた国家

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