題名:スーパースターロールは、如何にしてスーパースターなのか?
報告者:ちょろりん
近年のスイーツには様々な工夫が凝らしてある。それによって、ただ食べるだけではなく、その工夫自体も味わいの一つとして楽しめる。特に洋菓子は流れるような液体でなく、かつ、変形しにくい固体でないクリームなどの素材も扱うために、その素材の持ち味からスイーツに多くの工夫を凝らすことができる。スーパースターロールもその一つであろう。下にスーパースターロールの断面図を示す。
図 スーパースターロールの断面図1)
このスーパースターロールを製造・販売しているのは岐阜県の中津川市にある株式会社新杵堂(しんきねどう)さんで、設立が昭和23年(1948年)であることから2)、今年で68年目になる。御社は創作スイーツの製造販売を事業の核としているが、この図を見て分かるように、クリームの創作量がものすごい。
ロール全体の大きさは、約縦165 mm×横80 mm×高60 mmである1)。このことから、この断面図を元にスポンジの厚みを調べると、約10 mmとなった。すなわち、クリームの大きさは約縦165 mm×横60 mm×高40 mmとなる。クリームの断面積は、その大きさから推定すると、約18.849 cm3であることから、これに高さ16.5 cmをかけてクリームの体積を計算すると、約311.0085 cm3となる。全体との体積比を示すと、全体:クリーム = 622.0335 cm3:311.0085 cm3となり、全体積の半分近くがクリームで占められていた。また、ロールの重さは約350gであり1)、仮にスポンジとクリームの重さの比率をスポンジ:クリーム = 0.5:1.0とすると、全体の重量比で示せば、全体:クリーム = 350 g:233 gとなり、総重量の7割近くがクリームであった。これらの数値から、このスーパースターロールは、まさにロールケーキ界のスーパースターたる輝きを放っている。
今回、このスーパースターロールは、ちょろりん's スーパーセレクトとなった。
1) https://item.rakuten.co.jp/shinkinedo/superstarroll/?scid=af_pc_etc&sc2id=197901914 (閲覧2016.1.10)
2) http://www.shinkinedo.com/about/ (閲覧2016.1.10)
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