地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

憂きわれをさびしがらせよ閑古鳥 created by 松尾芭蕉 featuring ポップ感



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:憂きわれをさびしがらせよ閑古鳥 created by 松尾芭蕉 featuring ポップ感
報告者:ダレナン

 本記事は、この記事の続きです。

 人生にはいくつかの岐路がある。それは森の中に入って迷う中で、目の前にAやBやCという限りなく前の見えない小道をたどるようでもある。場合によっては小道すらなく、なんとなく道らしき跡がありつつも、そこは誰も歩いていない。ただ、獣の道が、道にも見えた錯覚であったのかもしれない。そうして、未知なる道に進むことで、その道は正しい選択であったのか、そうでなかったのかを、後に知る。Aがよかったのか、Bがよかったのか、それとも、Cがよかったのかは、後になってみないと分からない。そもそも、そのABCどれもが正しいとも限らず、本当は自分には見えていないDがあったのかもしれない。実は、後でも知りえない謎がある。ただし、その時、あーしていれば、今はこうなっていたかもしれない、とか、いうIfの世界は誰にでもあろうか。その時、人は、こう思う。「あの時、あーしていれば、でも、過去の世界である」ということを。そう、誰にとっても条件は同じで、過去には戻ることはできない。
 過去には戻れない。その時、出現するのが実験動物ニワトリンではなく、実験動物カッコーンである。カッコーンは、とうもろこしを口いっぱいにかっ込んでから、葛根湯を飲み、風に対処しつつ、カッコー、カッコーと鳴く。その鳴き声は、過去に対する追悼なのかもしれない。だからといって、カッコーを獲っていいわけはない。松尾芭蕉の句にも「憂きわれをさびしがらせよ閑古鳥」というものがあるように、古来から日本人はカッコウの鳴き声に物寂しさを感じていたとされる1)。撮られて、獲られてしまうと、実験動物カッコーンは、その物寂しさゆえに、こう言い放つ。「スマホで撮っても、そこには過去しか映らない。それは、まさしく、カッコーン。結局、次第に、忘れてしまって、カッコーン。ストレージだけがなくなるぞー」。そうして、再び、とうもろこしをほおばるのだ。口いっぱいに無茶苦茶ほおばるのだ。そのほおばりは、映画館におけるポップコーンのようにも見え、ここで、またもやポップ感が爆発する。まさしく、この記事の続きとして、ここに記述できるきかっけを生み出す。その選択は、小道ABC、あるいは、Dのいずれであろうか。後になっても、後になっても、分からない、その謎を秘めた小道の選択であっても、実験動物カッコーンはひたすらポップコーンをほおばるのだ。ポップコーンうめーと。でも、何味がよかったのかは不明である。そこにも多くの選択肢が潜んでいる。
「私もポップコーン好きよ。でも、ポップコーンパパ2)には32種類もあって、いつも、どれがいいのか迷ってしまうの。どれがいいと思う?」
そういう彼女の眼には偽りはない(図)。「そうだね。最近、赤に凝っているみたいだから、これなんかどう?」と進めた。その選択は、再び大いなる謎かけさんとして、ここに提示される。



図 謎かけさん3)

1) https://ja.wikipedia.org/wiki/カッコウ (閲覧2019.5.18)
2) https://www.popcornpapa.jp/html/page12.html (閲覧2019.5.18)
3) https://www.pinterest.jp/pin/737745982689151513/ (閲覧2019.5.18)

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