地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

その愛は、鳥ではなくとも羽ばたける。



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”







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題名:その愛は、鳥ではなくとも羽ばたける。
報告者:ダレナン

 本物語は、この物語の続きです。

 「おやっさん、来ました」

「おぅ、そうかい。じゃ、中に入ってもらいな」

「こちらにどうぞ」

 そうして、おやっさんと僕とで、彼女の面接をした(この物語)。

「Yifei Tangさん、ですね。なぜうちの猫ラーメンがよいのでしょうか」

「以前、こちらで拉面を食べたとき、とってもおいしかったです。だから、ワタシ、日本の拉面をベンキョウしたいと思いましたです。ワタシ、ここで、拉面のシュギョウしたいですす。いいでしょか?」

 おやっさんと顔を見合わせた。どうも日本の人ではないようだった。

「ところで、えーっと、タンさん。どこの出身だい?」

「ヂョングゥォ(中国)です。ヂョングゥォ(中国)のウーハン(武漢)です」

「へぇー」

 猫ラーメンも国際的に認められるようになってきた感じがした。僕はイギリス出身、そして彼女は中国出身。美味しいのなら、猫ラーメンはもっと世界へ羽ばたけるかもしれない。そうすれば、鳥 (図) ラーメン。



図 鳥1)

いやそもそも、猫ラーメンは、おやっさんが愛する嫁さんがつけた名前(この物語)。だからこそ、その愛は、鳥ではなくとも羽ばたける。きっとそうだ。なんやかんやとおやっさんもにっこりしている。

「じゃぁ、タンさん。おっちゃんのラーメン道は険しいで~。外人のおねーちゃんに、ついてこれるか?(この物語)」

彼女は「ハイ」と即答した。

1) https://illustrain.com/?p=24565 (閲覧2019.12.23)

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