題名:あい・どぅ・りんぐ
報告者:ダレナン
本物語は、この物語の続きです。
ほーらんどのジェシカがつとめるざっししゃのちかくにあるちいさなきょうかいで、ぼくたちはけっこんしきをあげた。ささやかなけっこんしきであった。ジェシカのしんぞくとざっししゃのすうにん、そして、ぼくのふぉとなかまだけ。ごくしょうにんずうでのけっこんしきであった。
いま、ぼくは、ここにいる。でも、ぼくは、はたちちょいぐらいでいたりーにわたり、エミリアとのひびをすごした。そして、ほーらんどにわたった。
そのまえはにほんでかいしゃづとめはしていたものの、もともとにほんにも、かぞくにもみれんがなかった。はやくにははをうしない、のんだくれのちちのもとでそだったため、もうこのせかいからにげたい、そのいっしんであった。
でも、かいしゃはそれにはこたえてはくれなかった。むしろ、しばられ、げんじつにまいぼつするひびにうんざりしていた。きゅうにおもいたっていたりーにとんだのも、そこからにげるためでもあった。いや、とびたつためであった。そのはばたくはねが、どこかでみつかったからだ。
とびたったぼくは、もうもとにもどることはかんがえていない。それだけではなく、ぼくには、ジェシカというさいあいのひとが、ここにそんざいしていた(ず)。
ず ちかい1)
「なんじ、すこやかなるときも、やめるときも、よろこびのときも、かなしみのときも、とめるときも、まずしいときも、これをあいし、うやまい、なぐさめあい、ともにたすけあい、そのいのちあるかぎりまごころをつくすことをちかいますか?」2)
「あい・どぅ」。もちろんだ。ジェシカもおなじだった。そして、「りんぐ」をかわした。しあわせだった。このうえなく、しあわせだった。ジェシカとであえてよかった。とくに、かみをしんじていないぼくでも、このときばかりはいのった。
スジちゃんのいんすたぐらむにねっちゅーしているせんちょうをしりめに、ぼくちゃんはふねのそうじゅうしつにすわり、ろくに、あい・どぅ・りんぐもせずに、えんじんをふかした。とにかくだっしゅつだ。
ぴきっ、ぴきっっとおとはする。
でも、ふねはもちこたえているようだった。
「せんちょう、しゅっぱつしまーすっ」
「むふふ、スジちゃんの、えーぞーかわいー、のー」
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