地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

ぼくはあたまをけんさする



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:ぼくはあたまをけんさする
報告者:ダレナン

 本物語は、この物語の続きです。

 ねむりからさめた。もうあさか…。そうこうするうちに、きのうのかんごしさんがやってきた。
「真田さん。よく眠れました?」
「はい」
 そのご、たわいもないはなしをしながら、そのかんごしさんはてぎわよくあさのぎょうむをこなしていた。
「今日、頭の検査がありますので、あとでまたきますね」
「あたまのけんさといいますと?」
「ただ、寝ているだけの検査ですよ」

 ほっとした。からだはどこもなんともない。すこしくびまわりがいたいだけだった。あたまのけんさってどんなのだろうか。
 しばらくして、またかんごしさんがやってきて、ぼくをくるまいすにのせた。たつと、すこしふらふらしたが、かんごしさんは「1週間ほどずっと寝てたので、ふらふらするのも無理ないわ」といわれた。そうか、1しゅうかんか…。くるまははいしゃになったのだろうか…。「でも、真田くんのお父さんって、かなりひどい人ね。病院内でお酒飲んでいたので、「竜」先生怒ってらしたけど、それっきり病院に来なくなったみたい」。そうなんだ…。ぼくにすればあのちちがぼくのようすをみにきたことじたいがふしきであったが、ちちはちちなりにぼくのことをしんぱいしていたのであろうか。

「真田さん。検査室に着きましたよ」
 そうして、ぼくはあたまをけんさするおおきなきかいのなかに、よこたわった。まわりから、どんどん、どんどんとおおきなおとがきこえ、しだいにそれがどんどこどこどこ、どんどこどこどこときこえかとおもうと…、

あいちゃん(えーあい、じんこーちのー):「すこしでつうしょうあまぞんがわたいがんのりくちにつきますよー」
「らじゃー」
せんちょう:「むふふ、これで、ついに、あこがれのスジちゃん(ず)にあえるのかのぉ~」

そうして、ごっとっというおととともに、うちゅうせんすいかんごうは、みす・Sのほしのりくちについた。



ず スジちゃん1)

1) https://www.pinterest.jp/pin/670543832010150777/ (閲覧2020.6.26)

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