地底たる謎の研究室

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インクレスペンの発明に学ぶ不可能から可能への道



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:インクレスペンの発明に学ぶ不可能から可能への道
報告者:ちょろりん

 世の中には、不可能と思えることも多々ある。しかしながら、人類の歴史において、不可能であったことが可能となったことで、世の中が大きく変化することがある。インターネットもその一例であろう。リアルタイムで、遠方の人と、いとも簡単にコミュニケーションをとれるインターネットという発明は、人々の間に瞬く間に普及した。
 少なくとも、今は不可能と思えども、人が見る夢はやがて実現可能となることが多い。まったく人として予測できない夢は、夢としても成立しないが、人が夢を見る以上、それを実現したいと思うのは、人の性(サガ)であろうか。その欲望は果てしない。
 ペンの発明も、初めは何かを残したいという欲望から生まれたに違いない。ペン(鉛筆)が発明される前は、口伝えが中心であり、せいぜい2-3世代までで、その記憶は薄れていたであろう。エジプト文明やインカ文明に見る石への象形文字などは、その記憶を何世代も受け継いでもらいたいという先人の知恵でもあり、それを容易にしたのが、紙やペン(鉛筆)の発明へとつながる。
 一方で、発明の歴史の流れから、その発明においては当たり前となっている事柄も多く、ペン(鉛筆)であれば、ペン先が減るものだと思っている。鉛筆の芯が短くなることに対して、ボールペンという発明がなされ、芯からインクへと変化したものの、インク(芯)がないとペンは使えないという判断は変わらず、ペンの形状や、使い勝手はよくなっても、ペンのインク(芯)は使うと減るという状況には、イノベーションは見られなかった。
 そこで注目したいのは、ある人は、「インク(芯)が減らない、そのようなペンは発明できないのであろうか」、と夢を見ることである。しかしながら、多くの人は、「それは無理だろう」、と考えるに違いない。前者はイノベーションを起こす人、すなわち、不可能を可能にする人であり、後者はイノベーションのない人、すなわち、可能を享受するだけの人となる。多くの人は、できれば前者のような人になることに憧れる。しかしながら、そのような人への道には、この記事この記事にあるように幸せへの夢や意思に確固たる信念がある人だけが、最終的に到達できる。悠久の人類の歴史を紐解いても、その法則は変わらない。この記事のように人の「思い」が何かを「引き寄せる」のである。
 ふと、「引き寄せられた」のが、標題にある

インクレスペン

である。これぞ、「THE発明」であろう。インクが永遠にいらないペン、それがインクレスペンである。「ペン先には「Ethergraf(英表記はEthergraph)」と名付けられた合金製のチップがはめ込んであり、その合金によって、摩擦で酸化した成分が紙に残るため、鉛筆の芯のような役割を果たす」とある1)。デザインもピニンファリーナ(この記事も参照)が、セルジオ・モリ氏2)が担当し、とても素晴らしい。

1) http://japanese.engadget.com/2014/12/15/forever-pininfarina-cambiano/ (閲覧2016.3.24)
2) https://item.rakuten.co.jp/shibaryu/napkin01/?scid=af_pc_etc&sc2id=197901914 (閲覧2016.3.24)

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