題名:ラーメン道は、険しいで~
報告者:
本物語は、この物語の続きです。
「おっ、あんちゃんもバンドマンか?」
「はい」
「いやー、それにしてもあんちゃん、日本語じょうずやのー。どっかで勉強したんかいな?」
「昔から、叔母に教わっていたので…」
「叔母って、日本人か?」
「違いますけど。なぜか日本語を学びなさいって、むかしから言われていたので…」
「へぇー、イギリス人なんに、不思議な家系やなー」
ここでは、おやっさんには、一年後ぐらいにはGaeele家の宿命としてNakajo家の執事になることはだまっていた。怪しまれると、従業員としてやとってはくれないかもしれない。なんせ、今は、このおやっさんのラーメンの極意が知りたい。その一心だった。
「おやっさん。表に従業員募集と書いてありましたけど、僕をやとってもらえませんか?」
おやっさんは一瞬、きょとんとした。でも、その後に、にっこりと笑いながら、
「おっちゃんのラーメン道は、険しいで~。外人のあんちゃんに、ついてこれるか?」
「はい」と即答した。
「よーし、明日からここであんちゃんに働いてもらうべか。ところで、あんちゃんの名前は?」
「Eiigo Gaeeleといいます」
そうして、僕は猫ラーメン(図)で修行することに決まった。俺の醤油味を目指して。
図 猫ラーメン1)
1) https://www.amazon.co.jp/猫ラーメン-俺の醤油味-DVD-中川里江/dp/B001IOMSGG (閲覧2019.12.19)
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