地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

2足のわらじ



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:2足のわらじ
報告者:ダレナン

 本物語は、この物語の続きです。

 僕が店の店主となった以上、もはや従業員でなく、猫ラーメンのCEO。脱サラした状態で、僕は、運営・経営なども含めて、すべてをきりもりしなければならない。かねてからの恋のふぉらんちゃいず化(この物語)も、今となっては、タンちゃんがいない今となっては、恋がなければ、正しい発音としてフランチャイズと言わなければなるまい。そう、すでに、CEOとしての自覚はある。フランチャイズも準備オッケー。でも、実態は、その自覚とは裏腹に、SNSでの猫ラーメンの酷評が増えてきた。特に、常連さんらしき人からの投稿「あのおっちゃんがいない猫ラーメンは、もはや猫ラーメンとはいえない。従業員として働いていたガエールくんの味もまあまあだが、あのおっちゃんの味は再現できていない。」には、心底参った。それでも、僕は前進しないといけない。それはおやっさんとの約束でもあるからだ。少なくともおやっさんの嫁がこの店に来るまでは(この物語)、店の味をできるだけ落とすわけにはいかない。
 でも、明らかに、日に日に明らかに分かるくらいに、客足は遠のいていた。僕としては、おやっさんからのラーメン修行の成果で、クオリティはそれほど落ちてはいない、そう信じている。でも、客の舌は正直だった。
 次第に、猫ラーメンの収益だけではやっていくことが難しくなった。そこで、僕は営業の形態を変えてみた。昼にラーメン店を営業するよりも、夜に営業することで、のんべーな客を集客することができるかもしれない。そう、考えた。そこで、昼は普通に会社に勤めた。幸いなことに、僕がイギリス人であることから、英語堪能である能力を活かし、企業の営業職についた。そうして、夜は、猫ラーメンのCEOとして、2足のわらじを履いた。「わたし、2足のわらじ履いてます。」(図)。そうだった。あのBOSSの宇宙人、ジョーンズさんも、宇宙人ジョーンズとしての地球調査員と地球での職業と2足のわらじを履いているはず、それがこころの中の支えでもあった。



図 2足のわらじ1)

(ヨウヤク リカイシタノカ。ソウダ ワレワレ Merameケハ ジョーンズサン ト ダチ ナノダ。サラニ ヨウヤク リカイシタカ。ワレワレハ ソウカンタンニ ヒキサガラナイノダ(この物語))

「えっ、誰の声? どういうこと…?」

(ココニ カイテアルダロウ(この物語)。オメエハ ケッキョク フランチャイズニ シッパイシタノダ。シオデモナイ ミソデモナイ ショウユデモナイ マシテヤトンコツデモナイ。 ト イキガッテイタ オメエハ タダノ オヤジ。タダノオヤジナノダー)

1) http://nobeoka-brand.seesaa.net/article/201767273.html (閲覧2020.1.4)

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