地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

つみいしき



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:つみいしき
報告者:ダレナン

 本物語は、この物語の続きです。

 ばれい。ばれい…、そうか、ばれいか…


「ふ~ん、そうなんだ。あたしにしたことも?」

 Kちゃんはたちあがってまどのそとをみつめていた(ず)。でも、ぼくはまだすこしあたまがくらくらしている。まどからのあかるいひざしが、それをじょちょうさせているかのようだった。
「Sくんもたしかきょうしごとないっていってたよね。わたしもそうなんだ。あのね、きょう、わたしといちにちつきあってくれるかな?」



ず Kちゃん1)

 りせいのひもをとこうとしても、さくばんケイちゃんとなにがあったのか、いまだにさっぱりおもいだせなかった。ぼくのなかで、なんだかつみいしきがめばえてきていた。

「サナダくん。きょうから、サナダくんのことキッペイくんってよんでもいいかな?」
「いいけど…」
「じゃぁ、キッペイくん。きょういちにちつきあってくれたら、わたしにしたことおしえてあ・げ・る。なんてね…」
「わたしにしたこと…。わかった…。そうするよ」
 タカミ・ケイコ。そうだ、おもいだした。タカミ・ケイコちゃん。
あのときいっしょにいたのは、タカミ・ケイコちゃんだ。


「どうしたのきっぺい。ぼーっとしちゃって」
ジェシカにいわれてはっとした。きおくが、なんだか、にほんでのかいしゃじだいのきおくが、よみがえっていた。
「いや、なんでもない。ちょっとあたまがくらくらしているだけなんだ」
「だいじょうぶ?」
「たぶん」

1) https://www.pinterest.jp/pin/329466528989436399/ (閲覧2020.6.18)

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