地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

いつか変わる日


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題名:いつか変わる日
報告者:ダレナン

「そういえばさぁ、この前いってたじゃん。ほらっ、なんだけっ、変われるとか、いってたじゃん。」
何のことかさっぱり分からなかった。いつも唐突に思い出す。それは、昨日のことだったり、半月も前のことだったり、一年も前のことだったりするのだ。
「えっ、何のこと」
「ほらっ、あの幽霊とかなんとかで、一緒に過ごすと変われるって、確かいってたよね?」
「もしかして、座敷わらしのこと?」
「そうそう、それそれ。その座敷わらしがいるところに行ってみない?」
思い起こせば、半年も前のニュースで話題となっていたことだった。確か、どこかの旅館で座敷わらしが出てきて、そこに泊まると人生が変わるとの内容だった。でも、すでにそこの旅館はないはず。
「もう、そこの場所ないよ」
「えっ、そうなの」
「そう、つぶれたか、焼けたとか何とかで、そこ旅館だったけれども、たぶん、もうないよ」
「ふ~ん」
「で、その座敷わらしは、どこに行ったの?」
「よく知らないけど、まだ、どこかにいるんじゃないのかな?」
そう伝えたとたん、彼女はスマホで検索した。そして、何か見つけたようだった。
「ほらっ、ここ見て。ここっ。3人もいるって書いてある」
そうして、スマホを覗いてみると、確かに3人の座敷わらしがいるとの情報があった1)。
「へ~、そんなところもあるんだね。」
「今度の週末、そこに行ってみよ」
「えっ、でも、仕事が…」
「いいじゃん、別に。行けば、変われるって。たぶん。仕事も、人生もね。ねっ。いいでしょ」
屈託のない笑顔でそれを言われると(図)、いつも無条件に反応してしまう。



図 スマイルちゃん2)

「わかったよ…」
「楽しみ~」

ギィ~、ガチャン….。
どこからか変な音が聞こえた。そうして、この時、この瞬間から、別の人生の歯車が、動き始めたのだ。
 (続く?)

1) https://j-town.net/tokyo/news/localtv/280143.html? (閲覧2019.5.22)
2) https://www.pinterest.jp/pin/737745982689150842/ (閲覧2019.5.22)

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