題名:そのひかりをとらえる
報告者:ダレナン
本物語は、この物語の続きです。
いたりーからほーらんどへうつった、あのとうじ、かたときもエミリアのことをわすれたことがなかった。エミリアにあいたかった。ごーんごーんとかねがなり、ふぃれんつぇのよるはふけていく。でも、エミリアはあらわれなかった。あたりまえだ。ぼくはひにちをまちがえていたのだ。エミリアには「わたしとのやくそくなんて、きっぺいにはもうどーでもよかったのね。わたし、じ(ゅ)んせい、まちがえたみたい」。そう、こくられ、しゅうけつした、はまーすみす・おでおん。しついのじょうたいで、エミリアにわたすはずだったちゅーりっぷをみて、ほーらんど。つぎのていしゃえきは、ほーらんど。ほーらんど、にいくか…? いこー、いこういこう、ほーらんど。やっほーやっほーほーらんど、とすきっぷした。これぞ、まさしく、こいのかたみちきっぷ。もう、エミリアともとにはもどれなかった。
マウリッツハイス。そこからはじめたせいかつだった。ひび、ふうけいをみて、そのひかりをとらえる。それを、きゃんばすにしょうさいにうつす。それが、ぼくのしごとだった。かんたんにいってしまえば、そういうしごとだ。いたりーでは、かんたんにいえば、ざいりょうをきって、おりーぶおいるでにんにくをいためて、さらにてくびをいためて、ぼくのりょうりをたべては、エミリアに「きっぺい、てんさいかも…」といわれていた。そういうしごとだった。そのときのえがおが、そのときのエミリアのえがおが、とてもすきだった。エミリアのえがお…。いけない、またおもいだしてしまった。
でも、こんきゅうした、かせげないひびは、しだいにせいかつひがそこをつく。たりない。そうして、ぼくは、ふでから、かめらへとしだいにしゅだんをかえざるをえなかった。
あらゆるものをさつえいした。もはや、しゅうにゅうがえられれば、なんでもよかった。なんでもだ。でも、このぎょうかいもらいばるがおおく、そのひぐらしのせいかつひをかせげるかどうかだった。そんなとき、エミリアのおもかげをたちきるように、ジェシカとであった。ぼくがさつえいし、ジェシカがもでるとなる。それを、なんどかくりかえすひびがつづき、せいかつひもしだいにあんていしていった。なんでも、あとから、どうりょうにきいたはなしによると、ジェシカがなんどもぼくをしめいしてくれたみたいだった。
とうじ、ジェシカによくいわれた。「あなたのえ、とってもすきよ。かめらよりもえのほうがいいんじゃない。うん、ぜったいに、そう」。たぶん、せかいではじめてぼくのえをみとめてくれたジェシカ。でも、このいちまい(ず)は、たぶん、ぼくのえぢからではかんせいできなかったかもしれない、ほーらんどのひかり。
ず ジェシカとのすたーと1)
「ジェシカ、おぼえているかい。あのときから、ぼくたちはすたーとしていたんだ。きっと」
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